2015年2月25日水曜日

「北海道の電気 再生可能エネルギー100%へのロードマップ 」メディア掲載状況

北海道エネルギーチェンジ100ネットワークの前身である北海道エネルギーチェンジ100プロジェクトは、プロジェクトの2つ目のアクションとして、2012年7月に、ロードマップチーム(岩井尚人リーダー)による、「北海道の電気 再生可能エネルギー100%へのロードマップ 」を発表しました。2011年6月から1年をかけて、市民有志12名(会社員、NPO職員、自治体職員、経営者、大学研究者、大学院生など)が検討を重ねた成果です。

このロードマップは、市民による提案として注目をあつめ、北海道新聞、毎日新聞、朝日新聞、雑誌等にも取り上げられました。




この、スマートジャパンの記事もそのひとつです。
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/02/news024.html
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エネルギー列島2013年版(1)北海道:
再生可能エネルギー200%へ、風力を筆頭に太陽光や地熱も
「日本列島エネルギー改造計画」の2013年版を再び北海道から開始する。冬の電力需給が厳しい北海道だが、広大な土地が秘める自然エネルギーの開発が着々と進んでいる。西側の海岸線を中心に風力発電所が広がる一方、太陽光や地熱の導入プロジェクトが急速に増えてきた。
[石田雅也,スマートジャパン]

記事 抜粋
北海道では12年前の2001年1月に「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」が施行されて、風力発電を中心に再生可能エネルギーの導入が大規模に進んできた。この流れをさらに加速させる動きが道内の有志によって始まっている。「北海道エネルギーチェンジ100プロジェクト」で、2050年までに北海道の電力をすべて再生可能エネルギーに転換することを目標に掲げる。
 原子力を想定に入れず、節電によって電力使用量を減らしていくことがプロジェクトの基本的な考え方だ。それを前提に2020年に向けて風力と太陽光を増やしたうえで、2030年までに風力を一気に拡大して道内の電力使用量の8割を再生可能エネルギーでカバーできるようにする(図1)。
 さらに2050年には地熱や小水力も伸ばす一方、電力使用量を現在の半分以下に減らすことで、再生可能エネルギーによる電力の自給率を200%に高める。生み出した電力の半分は他の地域にも提供できるようにする。原子力にも化石燃料にも依存しない未来の「電力供給基地」になることを目指す壮大な構想である……続く

2015年2月23日月曜日

【行事報告】市民のエネルギーチェンジ研究会in芦別

市民のエネルギーチェンジ研究会in芦別 
2/21、無事終了しました。
快晴、寒さもさほどではなく、清々しい光の中の現地視察と研究会、たいへん有意義な会になりました。ご協力いただきました芦別市のみなさま、地元から札幌から滝川から富良野、他各地から、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
エネチェンネットワーク会員の「たきかわ環境フォーラム」平田剛士さんが報告を送ってくださいました。





以下---

きょう芦別での研究会に参加しました。
みなさま、ありがとうございました&ごくろうさまでした。
参加人数は30人弱だったかと思います。こぢんまりとちょうどイイ感じの会合でした。
午前中は、芦別市役所総務部政策推進課の長野さん、佐々木さんご両人のご案内で、市内のスターライトホテルで稼働まもなく1年というチップボイラ施設と、すぐそば(クルマで3分)の丸太破砕施設を見学しました。
チップサイロ(チップ貯蔵室)では、ダンプのドライバーさんが、満載したチップ約3トンを深さ4メートルのサイロにドサーッと豪快に投入するところを見せてくれました。全員、デジカメのシャッター切りまくり。いつもは需要(冷泉を温めてホテル内の大浴場にお湯を送るためのボイラです)の高まる夕方にやる作業だそうですが、わざわざこの時間に合わせて下さったみたいで、芦別市さんの演出力をヒシヒシ感じました。さすが映画の学校……。
2階建て住宅ほどの大きさのボイラー室では、2基ならんだピカピカの大型ボイラがガンガン燃えていました(小窓から炎が見えます)。重油ボイラに比べると立ち上がり(エンジンでいうとアクセルの敏感さ)に難があるそうで、それを補うのに80℃のお湯を7トン貯めておけるこれまた大型の蓄熱槽2基が取り付けてあったのが印象的でした。それでも団体のお客さんがいっぺんにシャワーを使ったりすると賄いきれず、バックアップ用として別棟で従来の重油ボイラ1基をスタンバイさせている、とのことでした。スターライトで温泉に入られる時は、ほかのかたと順ぐりにシャワーを浴びましょう。
材木をチップに破砕するヤードは、広大でした。ここで働いておられる「新規雇用創出」のお二人にもお話を聞きました。夏場と冬場の需要差が大きく通年運営が課題、とのことだったので、「冬の分を夏の間に作りおきしておけば?」と聞きましたら、硬質・乾燥型のペレットと異なり、木をただ破砕しただけのチップは長期保存には向かないのだそうです。またひとつカシコクなりました。
燃料の流れの下流(ホテルでのボイラー燃料の需要)から遡って中流(チップ生産量)、さらに上流(山地からの材搬出量)の規模を割り出し、全体デザインを描いていったのが、芦別市さんの手法ですが、午後の意見交換では、もりネットの山本牧さん(旭川)から、上流(林業者)から絵を描く場合もあります、と事例紹介があり、非常に興味深かったです。牧さんのトコは「丸太ボイラ」だそうです。いずれにせよ、需給バランスをすべて把握してから始めないとうまく持続できないだろうことは、よく分かりました。大手による大規模な木質バイオマス発電所にはそれが欠けているのでしょう、きっと。
昼食には道の駅のレストランで「がたたんらーめん」をいただきました。ごちそうさまでした。
午後は座学です。北海道大学の山形さんが「地域の木質バイオマスをどう利用するか」、芦別市の長野さんが「芦別市木質バイオマス利用促進事業に係る取組内容」、また有限会社三素(富良野市)の家次さんが家庭向けペレットストーブ、オフグリッド(売電しない)のソーラーパネル、寒冷地仕様の太陽光温熱機、さらに富良野市内での水車設置の事例などについてスピーチされました。内容は……省きます。
意見交換も非常に活発でしたが、主催のおふたりの言葉がとくに印象に残りました。
秋山さん
「これまで札幌、帯広、遠軽、別海、そして芦別と勉強会を開いてきましたが、それぞれ(再生可能エネルギーの)資源が違います。それぞれのフィールドに合ったやり方を、地元の企業と市民が一緒にアイディアを出し合い、ディスカッションすることで実現していきたいと思っています」
宮本さん
「(このムーブメントは)エネルギーチェンジという名前ですが、単にエネルギーを選び直すだけではないと思っています。市民が社会を動かす力、という意味のエネルギー。何も勉強しないでは、このエネルギーは得られません。学んで、考えて、選ぶ、ということをやりたい。分からないことは専門家に聴けばいいわけで、市民がこうやって意見を表明して社会を変えていくということが習慣になったら…」
閉会後、居残り組みは「100年記念館」の長谷山館長の名調子に誘われて館内展示を見学しました。かつて「炭都」と呼ばれ人口過密都市だった往時がジオラマになっていて、自分たちってつくづくエネルギー(政策)に翻弄されているんだな〜、と感慨深かったです。
 
「たきかわ環境フォーラム」平田剛士さん

ーーーありがとうございました。





写真はこちらにも掲載しています

2015年2月15日日曜日

2/21「市民のエネルギーチェンジ研究会vol.5 in 芦別」開催します!

エネルギーを選ぶ、エネルギーをつくる、
市民の意志を見せる、地域と人をつなぐ。
市民のエネチェン作戦会議、開催します。

北海道のエネルギーチェンジについて、産学官民、ネッワークと市民をつなぎ、情報や新しい技術などを学び合い、地域での取組みを知り、知恵を出し合って、省エネ推進と自然エネルギー活用に向かっていく市民を応援する場、地域で自然エネルギー推進の活動をする産官学民の新しいつながりを生み出す場です。
2014年度は、北海道エネルギーチェンジ 100ネットワークと、認定NPO法人北海道市民環境ネットワークの共同主催で開催します。

【内容】
10:30~12:00
【プログラム 1】現地見学会
案内 長野周史さん(予定) 
    芦別市役所 総務部 政策推進課 
見学先 芦別温泉スターライトホテル 
       チップボイラー、熱供給施設群
    芦別木質バイオマス開発協同組合チップ製造場

(昼食)道の駅にて 各自

13:00~15:30
エネルギーチェンジ研究会… 星のふる里100 年記念館

座長 秋山 孝二
 認定NPO 法人北海道市民環境ネットワーク理事長
 北海道エネルギーチェンジ 100ネットワーク委員

【プログラム 2】講演「地域の木質バイオマスをどう利用するか」
講師 山形 定 さん
 NPO法人北海道新エネルギー普及促進協会( NEPA)理事長
 北海道エネルギーチェンジ 100ネッワーク委員

【プログラム 3】自然エネルギー活用事例紹介
・芦別市「木質バイオマスの有効活用」
  長野 周史さん(予定)
   芦別市役所 総務部 政策推進課
・薪・ペレットストーブ・小水力発電
 ふらの環境エネルギー株式会社(仮称)準備室の活動
  家次 敬介 さん
   有限会社三素(富良野市) 
   ふらの環境エネルギー株式会社(仮称)準備室

【プログラム 4】
ディスカッション~私たちのエネルギーを変える



 


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■参加方法 (案)事前参加申込要(2/17〆切)
■参加費 500円(資料代など) ※昼食は各自
■参加方法 チラシ裏面の申込書に必要事項を記入し,
■下記「きたネット」へチラシ裏面申込書をFAX、
またはE-mail、電話等で、お名前・所属・連絡先・参加プログラムをご連絡ください。

チラシ ダウンロード
表 http://www.kitanet.org/event/2014/enechan-ashibetsuA.pdf
裏(参加申込書)http://www.kitanet.org/event/2014/enechan-ashibetsuB.pdf

■主催・問合せ・参加申込み /
認定NPO 法人北海道市民環境ネットワーク「きたネット」
 札幌市中央区南 1条西5 丁目 8 愛生舘ビル505
Tel. 011-215-0148  Fax. 011-215-0149
E-mail office@kitanet.org  http://www.kitanet.org/ /
■主催 /北海道エネルギーチェンジ 100ネットワーク
  札幌市中央区南 1条西5 丁目 8 愛生舘ビル407
E-mail e-office@enechan100.com
http://www.enechan100.com/
■共催 /NPO法人北海道新エネルギー普及促進協会 (NEPA)
http://www.npo-nepa.jp/
■協力/公益財団法人秋山記念生命科学振興財団
■後援 /芦別市(予定)

2015年2月13日金曜日

1/28エネチェン・カフェ第一回の様子が北海道新聞に!

1/28エネチェン・カフェ 第1回、無事終了しました。

内容はこちら
http://enechan100.blogspot.jp/2015/01/128-1.html

様子を北海道新聞で取り上げていただきました。


次回は3月下旬を予定しています。詳細が決定しましたらお知らせします。




1/23シンポジウム『北海道における再生可能エネルギーの展望』報告について

1/23に開催されたシンポジウム『北海道における再生可能エネルギーの展望』について。


当日の資料・動画がご覧になれます。

報告が、トヨタ財団のWebサイトに掲載されています。

英語版

北海道エネルギーチェンジ100ネットワークは、ここに紹介されている、北海道再生可能エネルギー振興機構の「2014年度国際助成プログラムの助成対象プロジェクト「北海道の再生可能エネルギーと地域活性化-推進制度の成果と課題を全国・アジアに発信」に協力団体として加わっています。